2015年5月30日土曜日

FRDM-KL25Z と Olimex ケーブル

FRDM-KL25Z 評価基板で OpenSDA を(これは CMSIS-DAP とは言葉的に違うのでしょうか?)
評価基板内部に OpenSDA 機能が組み込まれており、親切なことにアダプタとして機能させることができます。FPGA の評価基板も見習ってほしいものです。

USB シリアルデバッグ アダプタ用のプロセッサ K20 が 1つ、評価対象のターゲットのプロセッサ KL25 が 1つ搭載されています。普通に利用する前に、こういう投稿をして申し訳ありません。すぐ書かないと忘れるので。

Freescale FRDM-KL25Z 評価基板、2個あると機能を確認できて面白いです。
Olimex の変換君 ARM-JTAG-20-10 のケーブル。ストロベリーリナックスさんもおっしゃるよう、この変換君は、ハーフピッチ IDC 10 way ケーブル単体で探すより安いです。
2.54 mm 2 way ピンヘッダとジャンパ
1.25 1.27 mm 5x2 10 way ピンヘッダ。もし買えるようでしたら 50 way とか長いのを買ってそれをカットして利用するのもよいかも。





  • FRDMーKL25Z を OpenSDA として利用する場合
J11 の裏側のパターンをカットします。OpenSDA のSWD クロック信号をオンボードターゲットから切り離す形で基板上の SDA コネクタ J6 を OpenSDA の SWD インターフェースとして利用します。J8 も似た形状で SWD と書かれていますが、こちらは JTAG 信号が配線されていますので、J11 をカットし J6 を利用します。


  1. J11の裏側のパターンをカット、次の層がどのくらいの深さにあるか分からないので、できるだけ基板にダメージの無いよう浅く、でも確実に切り離します。近いと半田ブリッジの原因にもなります。
  2. J11 に 2.54 mm 2 way ピンヘッダーを半田付けします。OpenSDA アダプタとして利用するときは、Open の状態で使います、ボード上のターゲットを切り離して使います。ジャンパでつなぐと出荷状態、オンボードの KL25Z につながります。
  3. J6 に 1.27 mm 5x2 10way ピンヘッダーを半田付けします。非常に間隔が狭いので半田付けには細心の注意と、ブリッジしていないか必ず確認をします。
  4. Olimex のケーブルで接続します。ケチってキーの無いピンヘッダを使いましたが、人に貸すような可能性がある場合は、極性キーのあるコネクタにします。1番ピン側にフラットケーブルの赤ラインがくるように接続します。

  • FRDMーKL25Z を純粋なターゲットとして利用する場合
ターゲットとして利用する場合、オンボードの OpenSDA の機能を停止させます。そのためには、SDA 側の USB から電源を供給してはいけません。電源は USB KL25Z と書かれている USB ポートかその他オプション電源入力方法で供給します(SDAケーブルによる電源供給も手段の一つです)。 OpenSDA 用の CPU K20 は他からの電源が入力されますが USB SDA 側の 5 V が無い場合は常時リセット状態になります。また内部 SDA の信号は 74125 タイプの 3 state buffer で hi-Z 外部アダプタの信号出力と衝突しないようになっています。接続図の 125 のシンボル間違ってますね、まったくもう。

  1. J6 に 1.27 mm 5x2 10way ピンヘッダーを半田付けします。非常に間隔が狭いので半田付けには細心の注意と、ブリッジしていないか必ず確認をします。
  2. Olimex のケーブルで接続します。ケチってキーの無いピンヘッダを使いましたが、人に貸すような可能性がある場合は、極性キーのあるコネクタにします。1番ピン側にフラットケーブルの赤ラインがくるように接続します。

  • 接続してみます
くどいですが
  1. OpenSDA 側 J 11 のパターンを切り、かつジャンパでも接続しない。オンボード CPU を切り離します。
  2. ターゲット側 USB SDA 側から電源を接続しない。オンボードの SDA 機能を停止させます。
  3. OpenSDA 側 J 6 と ターゲット J 6 同士を接続する。1番ピン側にフラットケーブルの赤。シリアルデバッグ信号を接続します。

この写真でも、ちゃっちゃと結果を出すのにターゲット側の電源を SDA 側から供給していますが、これは本当はよくありません、だめです!たまたまこの評価基板ではできるので、またネットでも良く見かけるのですが、これは憂慮されるパターンです。SWD プローブによる電源供給に慣れて、これが普通だと思うのはとても危険です。

本来は、双方に運用する電源を供給し、アダプターにはレベル変換用のバッファー IC があって、ターゲットの電圧を検出し、レベル変換 IC の 電源  Vcc A だか Vcc B だかに接続して運用するものです。それが数百ドルなんですかそうですかとも思いますが、ともあれ本来はそういうものなのです。節約するのは大事ですが、なぜ節約できているか?を理解する必要もあります。

機能的に、OpenSDAは、これ単体で PC からは USB Flash ドライブのように認識され、そのドライブにファイルをコピーするとターゲットに書き込めるようです。機能はこれから試します。



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